犬のエリカラ、嫌がる子に!“赤ちゃん靴下+結束テープ”で傷を保護した方法

「犬が皮膚をかいてしまう…」
「エリザベスカラーの代用品を探しても、首に巻くタイプばかりで困る…」
そんな悩みを持つ飼い主さんに向けて、我が家では【靴下+結束テープ】を使って、犬が爪で患部を傷つけないよう保護する方法を試してみました。
この記事では、エリザベスカラーが苦手な犬にも使いやすい保護アイテムと、実際に取り組んでみた工夫を紹介しています。
掻くこと自体を無理にやめさせるのではなく、**「掻いても傷が悪化しないようにする」**という視点で取り組んだことで、うちの子も気持ちが落ち着いたように見えました。
エリザベスカラーを嫌がる犬や、皮膚炎でかゆがる犬にとって、無理なく使える保護方法を探している方におすすめの内容です。
- 犬用靴下の悩みと選び方のポイント
- 注意事項(必ずお読みください)
- 【体験談】エリザベスカラーの代用・代わりに/掻き防止に靴下+テープが便利だった話
- 傷の経過と対応の記録
- ハイソックスの固定方法と工夫
- 【注意点】滑りやすさ対策には○○が効果的!
- 試してダメだった3つの方法とその理由
- 犬が掻く理由は「かゆみ」だけじゃない?
- まとめ:犬のストレスを減らしつつ、傷を守る工夫を
- まとめ:犬のストレスを減らしつつ、傷を守る工夫を
- この方法、どんな子に合う?
- 他にどんな対策がある?
犬用靴下の悩みと選び方のポイント
犬用の靴下は脱げやすく、値段も高め。
そのため、失敗した時のガッカリ感が大きい…。
何足無駄にしたかわかりません。
そこで、安価でショックの少ないもので試してみました。
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注意事項(必ずお読みください)
- 犬の皮膚に炎症が起きた場合、人にも感染する可能性があるため、まずは動物病院を受診しましょう。
- 結束テープを使った固定方法は、なんでも口に入れてしまったり、飲み込んでしまう犬さんには注意が必要です。
- 犬の性格や留守番時間など、生活環境に応じて安全な方法を選んでください。
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【体験談】エリザベスカラーの代用・代わりに/掻き防止に靴下+テープが便利だった話
ソックスの長さと形状がポイント
- 傷を掻いてしまっても悪化を抑えることができ、かつストレスも少ない。
- 踵(かかと)上と下の2点で固定することで脱げにくかったです。
- 普通丈ではなくハイソックスを選ぶと、かかと上までカバーできます。
イラストの矢印の位置が踵(かかと)です。

犬のかかとの位置が人間よりもずっと高いことに驚かされますよね。
犬は常につま先立ち(指行性)で立っているためです。
掻くしぐさ自体はなくなりませんでしたが、爪が直接あたらなくなったことで、傷は少しずつきれいに治っていきました。
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傷の経過と対応の記録
① 2月20日頃:皮膚炎を発見
- 横3cm・縦1cmの傷と脱毛を確認。
- 動物病院を受診し、かゆみ止めと塗り薬を処方。
- 経過は一進一退。
掻く → 血がにじむ → カサブタ → また掻く、のループ
② 3月25日:エリザベスカラー着用
- 舐め行動が増え、家具の脚などを夜間に舐める行動が見られる。
③ 3月27日:足先の保護に切り替え
- 椅子脚カバーやタイツを試すがうまくいかず、ハイソックスを導入。
④ 4月10日:傷が治り、保護終了
追記:我が家のケースについて
今回ご紹介した方法は、「うちの子には合っていた方法」です。
というのも、傷の程度が比較的軽く、足先を保護するだけでも、たとえ掻いてしまってもカサブタが取れたり悪化することはありませんでした。
ただし、傷が深い場合や炎症が強い場合は、靴下でガードしていても掻くことでダメージが出てしまう可能性があります。
犬さんの状態に合わせて、無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。
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ハイソックスの固定方法と工夫
結束テープで2か所を軽く固定
- 足首を挟むように2か所で固定すると走っても脱げませんでした。
- きつく巻きすぎると靴ずれや血流障害の恐れがあるため、少しゆるめに巻くことがコツ。
- ソックスの上端を折り返してテープを隠すことも可能です。


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使用アイテムと購入場所
- ハイソックス:西松屋の新生児コーナーで2足500円前後
- 結束テープ:無印良品で購入(Amazonでも類似品あり)



中型犬や大型犬の場合はジュニア用や大人用の靴下でも代用できそうです。
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【注意点】滑りやすさ対策には○○が効果的!
靴下を履くと、フローリングなどでは滑りやすくなる可能性があります。
肉球に貼るタイプの滑り止めシールの併用が効果的です。
犬 滑り止めシール【獣医師推奨】PAW WING パウ ウイング【20枚入り】
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試してダメだった3つの方法とその理由
① 椅子脚カバー

**メリット**
100均で安価、足先に厚みがあり保護力が高い
**デメリット**
細くて履かせにくく、犬の足先が窮屈そうでした。
実際、一晩履かせたあとに脱がせると、足先をしきりになめていたので、不快だったのかなと感じました。

参考までに、我が家の犬の足周り(一番大きな肉球がある部分)は7.5cmです。
② 大人用厚手タイツ
**メリット**
ゆとりがあって快適そう
**デメリット**
掻いた際にカサブタが剥がれ、傷が悪化した

③ エリザベスカラー
一見慣れたように見えたが、実は強いストレス反応が出ていました。
慣れたというのは、外そうとする行動をしなくなっただけで、外れないので諦めてしまったんですね。
家具をひたすら舐め続ける行動が見られたため、使用を中止。
> 参考文献:ひだまり動物病院(2016)「ペットの常同行動とは」
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犬が掻く理由は「かゆみ」だけじゃない?
掻く=かゆい とは限らず、他にも以下の理由があります。
① カサブタが気になる(つっぱる、不快)
② 掻くと飼い主の注目が得られる(学習による行動)
- 飼い主が大声を出したり止めに来たりすることで、かまってもらえたと学習
③ 感情表現・ボディランゲージとしての掻き行動
- 「嫌だな」「なんか落ち着かない」といった感情表現の場合も
掻き行動がどのタイプかは、犬の置かれた状況や前後の文脈から読み取ることが大切です。
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まとめ:犬のストレスを減らしつつ、傷を守る工夫を
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犬の症状や性格に合わせて、柔軟に対応していくことが大切だなと感じています
-
ハイソックス×結束テープは、低コストで気軽に試せて、我が家では効果がありました
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滑り止めなどの小さな工夫も、犬にとっての快適さにつながるように思います
かゆがって掻きむしってしまう犬には、傷を悪化させないための保護がとても大切ですよね。
首に巻くタイプのエリザベスカラーが合わない子には、靴下+結束テープという方法も、ひとつの選択肢になるかもしれません。
それぞれの犬さんに合ったやり方を、試行錯誤しながら見つけていく中で、この記事の内容が少しでも参考になったらうれしいです。
なお、傷が深かったり炎症が強いときは、靴下だけでは十分に守れない場合もあると思います。
その際は、無理せずまず獣医さんに相談してみてくださいね。
また、靴下をずっと履かせていると、蒸れや擦れが気になることもありますよね。
私は、抱っこしている時や、目が届いていて掻けない状況のときは外して、皮膚を休ませるようにしていました。
そんなふうに、無理のない範囲で調整しながら続けられると、お互いにとっても気が楽になるかもしれません。
まとめ:犬のストレスを減らしつつ、傷を守る工夫を
犬の症状や性格に合わせて、柔軟に対応していくことが大切だなと感じています。
ハイソックス×結束テープは、低コストで気軽に試せて、我が家では効果がありました。
滑り止めなどの小さな工夫も、犬にとっての快適さにつながるように思います。
かゆがって掻きむしってしまう犬には、傷を悪化させないための保護がとても大切ですよね。
首に巻くタイプのエリザベスカラーが合わない子には、靴下+結束テープという方法も、ひとつの選択肢になるかもしれません。
それぞれの犬さんに合ったやり方を、試行錯誤しながら見つけていく中で、この記事の内容が少しでも参考になったらうれしいです。
なお、傷が深かったり、炎症が強いときは、靴下だけでは十分に守れない場合もあると思います。
その際は、無理せず、まず獣医さんに相談してみてくださいね。
また、靴下をずっと履かせていると、蒸れや擦れが気になることもありますよね。
私は、抱っこしている時や、目が届いていて掻けない状況のときは外して、皮膚を休ませるようにしていました。
そんなふうに、無理のない範囲で調整しながら続けられると、お互いにとっても気が楽になるかもしれません。
この方法、どんな子に合う?
この方法は、うちの子が後ろ足で顔(頬)を掻いて、傷を悪化させていたときに試してみたものです。
掻くこと自体をやめさせるのではなく、掻いたときに傷がひどくならないように、後ろ足の爪先を靴下と結束テープでカバーしました。
ただ、この方法がすべての子に合うとは限らないな…と感じています。
たとえば、こんなケースでは別の工夫が必要かもしれません。
傷が顔以外(体・足・耳の内側など)にある場合
掻いている足と傷の場所が一致していないと、爪をカバーしてもあまり意味がありません。
「掻いてたのは見たけど、どの足でどこを掻いてたんだっけ?」と、私も最初ははっきりしていなくて、
よく観察して、ようやく「後ろ足で顔を掻いてたんだ」と気づけました。
掻く足が前足の場合
うちの子は後ろ足でしたが、前足で掻く子もいますよね。
保護するなら、実際にどの足を使っているかを見てからの方が安心です。
靴下をすごく嫌がったり、すぐに脱いでしまう場合
無理に使い続けるとストレスになったり、舐めて湿ってしまって皮膚トラブルになることも。
サイズや素材を変える、短時間から試す、別の方法を考えてみる…なども選択肢のひとつだと思います。
この方法は、「後ろ足で顔を掻いてしまう子」に対して、うちではうまくいった方法のひとつでした。
効果的に使うためには、まず 「どの足で・どこを・どんなふうに掻いているか」 を、落ち着いて観察してみることが大事かもしれません。
他にどんな対策がある?
ボディスーツ(リカバリースーツ)
柔らかい素材で全身を覆うタイプの保護具です。
顔まわりの傷には届かないけれど、体や足の傷には使える場面がありそうです。
掻かない行動を見つけてほめてあげる
「掻いていない時間」を見つけて、そっと声をかけたりフードを渡したり。
掻こうとした瞬間にあわてて声をかけたり何かを与えたりすると、
「掻きそうになると注目してもらえる」と思わせてしまうこともあるようです。
だから、掻かずに落ち着いているタイミングで「いいこ」と声をかけたり、ごほうびをあげたりするようにしています。
こうしたタイミングのとり方は、犬の行動を見守るうえでとても大切なポイントなので、
また別の記事であらためて書いてみたいと思っています。
なぜこの方法が我が家ではうまくいったのか
-
首に巻くタイプの保護具が苦手だった
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視界や動きを妨げず、いつも通りの生活が送れた
-
傷の治癒とともに、掻いても気持ちよさが得られにくくなったことで、だんだん掻く回数も減ってきた
※補足:どうして掻くクセがついてしまうの?
犬が掻くのは、皮膚のかゆみを感じたときだけではありません。
「掻くことで一時的に気持ちよさや安心感が得られる」ことがあると、
その行動がクセのように定着してしまうことがあります。
こうした流れは、「かゆい → 掻く → ホッとする(少し楽になる)」という感覚が、
無意識のうちにくり返されていることで生まれます。
つまり、“掻くことで落ち着ける”ことを、体が覚えてしまうという状態です。
だからこそ、掻いてもダメージが少ない工夫をしながら、
少しずつ「掻かずにいられた」時間を増やすことが大切なんですね。
この方法は、あくまで 「後ろ足で顔を掻いてしまう子」に合っていたひとつの例 です。
どんな方法にも、それぞれの子の体のつくりや性格、ストレスのかかりやすさによって向き・不向きがあります。
「どれを選ぶか」だけじゃなくて、「どんなふうに使うか」「その子をどう見守っていくか」まで、少しずつ探っていく中で、この記事がヒントになればうれしいです。
ちなみに…
掻きそうになった時に止めるのって、本当にいいのかな?」と迷ったことがある方へ。
掻くしぐさをやめさせたいと思った時に、
私自身も「気をそらしたつもりが逆効果…?」と迷ったことがありました。
次回は、**行動のタイミングと伝え方**について、もう少しだけ掘り下げてみたいと思っています。
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